IFRS財団 「デュー・プロセス・ハンドブック」の更新などを議論

パナマで会議を開催
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IFRS財団は10月17日から19日にかけて、パナマ共和国のパナマシティでトラスティ会議とモニタリング・ボード会議を開催した。トラスティ会議では国際会計基準審議会(IASB)で議論されている「基本財務諸表」プロジェクトのデュー・プロセスの適正性などを確認。モニタリング・ボード会議では、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)によるIFRS-S1号・S2号の適用支援や、気候変動の次のアジェンダへの期待などを議論した。

「基本財務諸表」プロジェクトもテーマに

IFRS財団トラスティはデュー・プロセス監督委員会(DPOC)を有しており、IASBとISSBのデュー・プロセスの適正性を監督している。10月17日のトラスティ会議における同委員会では、IASBの「基本財務諸表」プロジェクトのデュー・プロセスの適正性や、「デュー・プロセス・ハンドブック」の更新などを議論した。

「基本財務諸表」プロジェクトの目的は財務諸表におけるコミュニケーションの改善で、損益計算書に焦点を当てている。具体的には、損益計算書で「営業損益」などの追加的な小計の表示を求める予定で、IAS第1号「財務諸表における表示」を置き換え...