ミニファイル 簡素で利便性が高い会計基準

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企業会計基準委員会(ASBJ)がコメント対応を進める「リース会計基準案」等は、借手の費用配分方法については、IFRS第16号「リース」と同様に単一の会計処理モデルを採用する。借手の会計処理については、IFRS第16号のすべての定めを取り入れるのではなく、主要な定めの内容のみを取り入れることで、「簡素で利便性が高い」会計基準とすることを開発方針としている。また、IFRS任意適用企業にも配慮し、IFRS第16号の定めを個別財務諸表に用いても、基本的に修正不要となるようにしている。

では、この「簡素で利便性が高い」とは何か。ASBJは、「簡素」は基準に詳細に書き込まないこと、「利便性が高い」は各企業が...