会計士試験、願書2万人超えは12年ぶり

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公認会計士・監査審査会(CPAAOB、松井隆幸会長)は11月17日、2023(令和5)年の公認会計士試験の合格発表を行った。

願書提出者は2万317人。前年より1,528人増え、8年連続の増加。12年ぶりの2万人超えとなった。うち、女性は5,418人で、女性比率は26.7%。女性の願書提出者も8年連続で増えている。

論文式試験合格者数は1,544人(うち、女性は345人)で前年より増加したものの、合格率は7.6%の前年比0.1ポイント減。合格者は2015年の1,051人から増加傾向だが、合格率は2017年の11.2%以降、6年連続で低下した。7%台は2年連続だ。

合格者の平均年齢は24.5歳。20歳以上25歳未満の合格者は全体の63.3%を占め、最高年齢は61歳、最低年齢は18歳だった。

願書提出者が2万人を超えた背景について、CPAAOBは「就職の売り手市場が続いていることに加え、監査法人以外の幅広い選択肢があること、他の士業と比べ大手監査法人は規模が大きく育成の環境が整っていることが魅力になっているのではないか」と見ている。CPAAOBでは、松井会長や常勤委員が大学を中心に公認会計士試験に...