SSBJ スコープ3の重要性1%を再議論

適用初年度は上位3つのカテゴリーに限定して開示可
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サステナビリティ基準委員会(SSBJ、川西安喜委員長)は11月16日、第25回委員会を開催した。SSBJ事務局は、第23回委員会(10月16日開催、 No.3626・6頁 )で議論したスコープ3の温室効果ガス(GHG)排出について、重要性が乏しいカテゴリーは算定に含めないことができるとして、その目安を「前報告年度に開示した排出量の1%以下」に変更。新たに適用初年度は、排出量が大きいと想定される上位3つのカテゴリーに限定して開示できると提案した。

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第23回では、スコープ3の絶対総量の開示について、重要性が乏しいカテゴリーを算定に含めないことができるとした提案に委員から異論がなかった。ただし、重要性の目安を「排出量が最も大きいカテゴリーの1%以下が見込まれる場合」とする点には「排出量が最も大きいカテゴリーは、報告期間の末日までわからないため、実務的にはすべてのカテゴリーの算定が必要ではないか」「スコープ3の算定が進んでいない業種もあるなか、カテゴリー別の排出量が全て似た値になり実務負担が大きくなるのではないか」など多くの懸念が示されていた。

意見を踏まえ、事...