ミニファイル 「人権」プロジェクトの今後

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ISSBは4月のボード会議で、今後2年間の作業計画に「生物多様性」と「人的資本」を追加し、「人権」と「報告における統合」は追加しないことを暫定決定した。アジェンダ協議に寄せられたコメントを分析し、それぞれのテーマへのニーズや企業への影響度合いなどを加味した結果の決定だ。

計画に入らなかった2つは、テーマが複雑でリソースを要することなどから、「2年間で適時な対応ができない」として見送りになった。人権は主に投資家が支持していたものの、法域によって文化的・地域的背景が異なるために人権規範や慣行が異なることや、企業のビジネスモデルによって影響度合いが異なることも見送りの要因だ。

ただ、作業計画から外れたか...