ハーフタイム AIに仕事を奪われる人、AIを部下にできる人

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日本は、かつてGDP第2位の経済大国であり“Japan as No.1”と言われたこともある国だが、いまや中国とドイツに抜かれてGDPは第4位、「労働者1人当たりの生産性」(国内で発生する粗利を労働人口で割ったもの)に至っては、OECD加盟国38カ国中29位まで凋落している。これは何故だろうか(以下Q1と言う)。

また、わが国は世界で最も早く少子高齢化が進みつつあり、働き手不足は深刻な状態にあるから、AIをフル活用すれば生産性向上に最も効果的な国なのにうまく活用されていない。これは何故か(以下Q2と言う)。

このような素朴な疑問に対して、適切な回答だと筆者が思ったのは、産業再生機構の実務トップであ...