国際サステナビリティ基準審議会（ISSB）は現在、米国サステナビリティ会計基準審議会（SASB）から引き継いだSASB基準の改訂を検討している。SASB基準はISSB基準の適用に当たって参照が求められているが、日本のサステナビリティ基準委員会（SSBJ）基準でも同様にリスクと機会の識別において参照が求められているため、改訂の動向が注目される。

改訂は２段階で進めることを予定している。まず、「石炭事業」「電力および発電」といった12業種の改訂に優先的に取り組み、その後、他の業種の改訂を検討する。優先順位を決めるに当たっては、業種規模（企業数など）の大きさや、ISSB基準と同じく国際的なサステナビリ...