金融庁 有報の総会前開示、CGコード改訂について議論

従業員給与の平均額の増減の開示求める案も
( 03頁)
金融庁は6月2日、第30回「スチュワードシップ・コード及びコーポレートガバナンス・コードのフォローアップ会議」(神田秀樹座長)を開催した。当日は、事務局から経営資源の最適な配分の実現や上場企業の総会前開示のさらなる促進のため、CGコードを見直す案が示された。有報での開示について、人的資本への投資に関する開示を集約・拡充する一方で、開示全体のスリム化の検討も盛り込まれている。案を取りまとめて今後の方向性を示した後、具体的な議論を行っていく見通しだ。

コードのスリム化も検討

2015年のCGコード適用開始から10年が経過した。2021年の改訂以降、コードの見直しは行われていなかったが、当日は事務局から...