「有価証券報告書の作成要領(サステナビリティ関連財務開示編)」(2025年3月期提出用)の概要―後編―
サステナビリティ基準委員会 ディレクター 小西 健太郎
( 32頁)
2025年3月5日、サステナビリティ基準委員会(SSBJ)は、我が国最初のサステナビリティ開示基準となる、3つのサステナビリティ開示基準(以下あわせて「SSBJ基準」という。)を公表した。
・サステナビリティ開示ユニバーサル基準「サステナビリティ開示基準の適用」(以下「適用基準」という。)
・サステナビリティ開示テーマ別基準第1号「一般開示基準」(以下「一般基準」という。) ・サステナビリティ開示テーマ別基準第2号「気候関連開示基準」(以下「気候基準」という。) |
本稿では、2025年4月30日に公益財団法人財務会計基準機構(FASF)が発行した「有価証券報告書の作成要領(サステナビリティ関連財務開示編)」(2025年3月期提出用)(以下「有報作成要領」という。)の概要について、前回( No.3705・10頁 )に引き続き解説する。なお、本稿の意見にわたる部分は筆者の私見であり、FASF又はSSBJの公式見解ではないことをあらかじめ申し添える。
Ⅲ.サステナビリティ関連財務開示(つづき)
「指標及び目標」は、気候関連の指標及び目標(気候基準第43項から第99項)と気候関連以外のサステナビ...
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