国税庁 江島長官に就任インタビュー

AIを活用した予測モデルで税務調査

国税庁 江島一彦長官

〈略歴〉90年大蔵省入省。伊勢崎税務所長、大臣官房審議官(主税局担当)、関税局長などを歴任。25年7月から現職。

本誌は、7月1日付で第56代国税庁長官に就任した江島一彦(えじま・かずひこ)氏にインタビューを行った。本年12月の年末調整から適用される所得税の基礎控除や給与所得控除の見直しのほか、税務調査における今後の取組みを聞いた。

――就任の抱負をお聞かせください。

近年のグローバル化やデジタル化の急速な進展により経済社会が大きく変化するなかで納税者の理解を得るには、国税庁自身が将来の経済社会の在り方を見据えつつ、果断に業務改革を推進して納税環境を整備する必要があります。特に、...