ココが知りたい!新リース会計基準Q&A 第3回
有限責任 あずさ監査法人 公認会計士 植木 恵
第1回( No.3711 )、第2回( No.3713 )と、リースの識別と少額リースについてご説明してきました。「今までリースだと思っていなかった取引が、実際にはリースなのか?」というのは非常に難しい検討です。しかし少額リースに該当すれば、契約がリースを含むかどうかの判断も実質的に不要であること、少額リースにおける5000米ドル基準と300万円基準の違いなどご説明しました。 さて、今回はよく現場から受ける質問として、リースの識別の設例、及び契約の対価とリース料の関係などについて取り上げたいと思います。 以下、意見に係る部分は筆者の個人的な見解であることをお断りしておきます。 |
Q1
リースの識別についてはIFRS会計基準の考えを取り入れたとされますが、一方、IFRS第16号のリースの識別に関する設例がそのまま取り入れられなかったのはなぜですか?大幅に改変されていたり、そもそも取り入れられていないものもあります。
A1
ASBJがIFRS第16号の設例を導入しなかったからと言って、それはASBJがIFRS第16号の設例に異を唱えているということではありません。
まず、読み手の理解しやすさのために変更されたもの...
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