ココが知りたい!新リース会計基準Q&A 第4回(最終回)
有限責任 あずさ監査法人 公認会計士 植木 恵
IFRS会計基準の世界ではIFRS第16号「リース」の「適用後レビュー」が現在行われています。要するに「適用してみてどうだったか?」というアンケートのようなものです。「あれもリース!」「これもリース!」と混乱していたIFRS会計基準の適用企業も、今ではすっかり落ち着いています。 日本基準でも、新リース基準の導入を控えて今は各社の経理担当者は頭を抱えているかもしれませんが、3年もすれば落ち着くことでしょう。新基準で最も難しく影響が大きいのは「リースか否か」であり、そこを乗り越えればあとはそれほど複雑ではありません。 さて、最終回は今まで取り上げなかった論点について、いくつか取り上げたいと思います。 以下、意見に係る部分は筆者の個人的な見解であることをお断りしておきます。 |
Q1
事後的にリース負債を見直す場合の会計処理が新たに定められたのはなぜですか?
A1
今までリース資産・リース債務がオンバランスされていたのは「解約不能」「フルペイアウト」のファイナンス・リース取引だったため、契約の変更や見積りの見直しが生じることはほとんど想定されていませんでした。そのため、解約や延長に係るオプションその他事後的な...
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