ゼロから学ぶ 新リース会計基準 第15回 貸手の会計処理
公認会計士・税理士 内田 正剛
借手の会計処理は、リース負債や使用権資産が導入されるなど大きく変わりました。一方、貸手の会計処理は、改正点はあるものの、従来基準を踏襲しています。リースをファイナンス・リースとオペレーティング・リースに分類し、ファイナンス・リースは所有権移転外リース/所有権移転リースに分類して、それぞれについて会計処理を行います。今回は、貸手の会計処理の全体像について解説します。
●連載の内容(※隔週掲載)
回数 | 概要 |
第16回 | セール・アンド・リースバック取引 |
第17回 | サブリース取引 |
第18回 | 経過措置(最終回) |
※連載の全体像は 第1回 をご覧ください。
1.貸手のリースの分類
ファイナンス/オペレーティング・リースは、従来基準と同じように分類します。解約不能・フルペイアウトの2つの要件を満たしたら、ファイナンス・リースとなります(新リース会計基準の適用指針 第59 ~ 61項 )。
契約期間の途中で解約できないリースのことで、これに準ずるものも含みます。その上で、法的形式上は解約可能でも相当の違約金(規定損害金)を支払わなければならない場合は、「事実上解約不能」と認められ、解約不能に準ずるリースとし...
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