<INTERVIEW>金融庁 小長谷章人企業開示課長に聞く 2025事務年度の企業開示課の取組みと今後の展望
8月29日に公表された「2025事務年度 金融行政方針」を踏まえて、金融庁の小長谷章人企業開示課長(本文中、敬称略)に今事務年度の企業開示課の重点課題や取組み、今後の展望などを聞いた。 ※インタビューは9月12日に実施した |
1.今事務年度の重点課題
編集部 企業開示課の今事務年度の重点課題を教えてください。
小長谷 ①コーポレートガバナンス改革の推進と②企業情報の開示の在り方の検討の2点が柱になると考えています。
①については、2015年のコーポレートガバナンス・コード(CGコード)の適用開始からちょうど10年が経過しました。この間、企業をはじめとする関係者のご尽力によってガバナンス改革は一定の成果を出してきました。他方で、形式さえ整えておけばよいという対応や考え方も未だにゼロではないと受け止めています。6月末に公表した「コーポレートガバナンス改革の実質化に向けたアクション・プログラム2025」においても、形式的な対応に留まることなく、企業と投資家の双方の取組みにおけるコーポレートガバナンス改革の実質化が重要であると指摘されています。そこで、今事務年度に予定されているCGコードの第3次改訂におい...
- 経営財務データベースで続きを読む
-
無料 お試しはこちら
すぐに使えるIDをメールでお送りします