経理の1年 【ミドル編】9月
IS経理事務所 代表 葛西 一成
はじめに
本連載では、事業会社で働く経理パーソンの1年を追っていきます。前回( No.3728・21頁 )では、青山さんが親会社ES電機への出向後、監査法人対応を任され、初めての第1四半期決算の準備と連結決算実務に奮闘する様子をお伝えしました。想定していた以上に複雑な連結処理に戸惑いながらも、一つ一つの業務に真剣に向き合う青山さんの姿がありました。
そして今回は、決算が終わった後の青山さんの夏季休暇の過ごし方、他部署の方々との交流を通じて得た学びや気づきについてお伝えします。
それでは、中堅経理パーソンとして成長していく青山さんの1年をお楽しみください。
1.夏休みに読む専門書
今回の第1四半期決算で青山さんは、連結決算業務に加えて、開示書類の作成に必要なセグメント別の売上データの集計、取締役会への決算報告資料の作成補助といった作業も担当しました。そして無事に第1四半期決算の開示が終わり、決算から解放された経理部主計課の業務は少し落ち着きを取り戻します。
ES電機では、第1四半期決算の時期とも重なる7月から9月の間で夏季休暇を5日間取得できます。各部署では、社員がそれぞれ自由に日程を選択して休暇を取得...
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