知っておきたい監査人のための税務知識 第13回 会計でのれんが盛り上がっているようだけど、税務でのれんはどうなっているんだい?

税理士法人トラスト  足立 好幸

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[監査法人の人]パートナー:猪本さん   監査責任者:籐波さん

8月8日 新幹線で横浜へ向かう車内

(『週刊経営財務』を読みふける猪本と『週刊税務通信』を読みふける籐波)

[猪本]  おい!籐波!最近"のれん"が熱いらしいな。どうなってるんだ?

[籐波]  ええ、"のれん"は今、メインイベント級のテーマです。"のれん"を巡ってみんなの闘う魂が燃えている状態ですよ。

[猪本]  そうかそうか、いいことだな。

[籐波]  数年前にIASB(国際会計基準審議会)でも、のれんの償却再導入をめぐる議論がありました。

[猪本]  ほう。で、どう決着をつけたんだ? 非償却派のナウリーダーが勝ったのか?償却派のニューリーダーが勝ったのか?

[籐波]  IASBは2022年11月に"減損方式"の維持を決定しました。

[猪本]  なるほど。のれんは永久電機と同じく永遠ってわけか。じゃあ日本はどうなんだ?償却派のナウリーダーが勝ったのか?非償却派のニューリーダーが勝ったのか?イリミネーションマッチはどう決着したんだ?

[籐波] 日本では2025年5月に経済同友会がFASF(財務会計基準機構)に対して、のれんの会計処理の見直しの提案を行いまし...