会計基準の長い日々 第23回 与党の要請は時価会計凍結(その1)~会計基準とマクロ経済~
公認会計士 西川 郁生
( 42頁)
企業会計小委員会~減損会計基準の全面適用を急げ~
企業会計小委員会は自民党会館で通常朝8時から行われる。小委員会での議論は平場の議論と呼ばれるものの一つと思われる。そこには金融庁総務企画局の幹部が説明役として毎回呼ばれる。JICPAが会計基準の実務指針を作成していた頃から、私は会計制度担当常務理事として何回か出席することがあった。そのとき知ったのは、議員の中には、公認会計士が会計基準の作成に関わることを快く思わない人が相当数いることだった。
既に亡くなったある議員は、会計士に対する不快感を隠そうともしなかった。「会計士は会計にしか目がいかない。経済のことは全くわかっていない」といっていた。何があってそう思ったのかはわからない。
ASBJの設立後は、私は斎藤委員長或いは他の常勤委員とともに頻繁に朝会に参加するようになる。その時点では会計基準作りにJICPAが関わることはなくなっていたが、以前からCPAとして顔を出していた見覚えのある顔があったせいか、相変わらず「会計士がなぜ会計基準を作るのだ」とその議員は繰返す。
そのような議員への対策として、ASBJ設立後数年間は、いつもFASF支援団体の設立...
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