会計基準の長い日々 第24回 与党の要請は時価会計凍結(その2)~識者からの意見聴取~
公認会計士 西川 郁生
ASBJの対応開始
「ASBJは与党の要請を審議テーマとして取上げるべき」とする提言書がテーマ協議会から提出されたのは、ASBJによる緊急検討のための1回目の委員会当日(2003年4月17日)であった。
与党の要請に対する1回目の委員会での検討に向けて、ASBJ内部で打合せを行った。プロジェクト・リーダーは、自己株式会計基準で実績を上げた小賀坂専門研究員しかいない、となった。斎藤委員長を中心に常勤委員、小賀坂リーダーが集まって対応方法を考えた。世論を聞くためにコメントの募集をすることが必要、委員会の場で議論を尽くすことが必要、その際、市場関係者、学識経験者の意見を丁寧に聞くことが大事だと考えられた。会計基準という狭い分野しか見ていない人間が勝手な思い込みで結論を出したと思われてはならないからだ。
案件の性格と緊急性から、世の中へのコメント募集を可及的速やかに行うこととなった。結論は右か左かである。市場関係者の声はもっとも尊重すべきものとなる。
通常月2回ペース ① で行ってきた委員会を、この議案のためにほぼ毎週のように開く計画を立てた。市場関係者、学識経験者のリストアップと日程調整を急いだ。
審議が...
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