オルツ ー資本市場のあだ花ー(前編)
公認会計士 坂井 俊介
株式会社オルツは、2025年4月25日、証券取引等監視委員会(SESC)の調査により売上の過大計上が発覚したことを公表した。
同年7月28日、第三者委員会による「調査報告書」が公表(翌29日に一部修正)され、2021年12月期から2024年12月期までの売上高137億円のうち119億円(86.3%)が、実態のない架空売上であったことが明らかにされた。
7月30日に上場廃止が決定され、8月31日に上場廃止となった。株価は、4月25日の終値417円から、連日ストップ安になり、5月1日取引再開後の始値は117円だった。2024年11月10日に東証マザーズに上場したオルツの株式は、上場後わずか10カ月で上場廃止になり、4月25日時点で137億円あった株式時価総額は霧散した。
10月28日に会社及び代表取締役社長米倉氏、取締役CFO日置氏、財務経理部長a氏、AX/AI Solutions事業部長b氏の4名が、SESCにより金融商品取引法違反の嫌疑で告発された。
オルツ事件は、審査、監査をする側のプロフェッショナルをだまし続け、多くの一般投資家に損害を与えた。プロフェッショナル全員が「虚偽を真実と思い込ま...
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