会計基準の長い日々 第26回 財団の財政難とレジェンド問題の解決~会員マークが事態を打開する
公認会計士 西川 郁生
地道な活動も道険し
2001年のFASF財団の設立後に明らかになったのは、財政が不安定なまま動き出したことだった。財団の運営費は、幅広い会員(割合は少ないが個人会員 ① もいる)からの会費で賄われる。広く薄く集めるという観点から、大企業には1口20万円の法人会費の負担をお願いする。経団連役員企業など一部の大手企業には複数口加入が求められた。大手企業にとって2、3口は何でもなかったが、彼らはIASB財団への拠出も抱えていた。
奥山JICPA会長は、大手4大監査法人からFASFに1法人当たり65口を集めるという力業を発揮した。それでも、初年度のFASFの会費収入は4億円余りに留まった。
一般企業の口数(会員数)が増やせなければ解決はない。最終目標は全上場企業の会員化であった。ところがそれがなかなか進まず、難航していた。
2002年の支援団体の準拠声明は、団体単位で出してもらったからできた。だが、上場企業などが会員になるという選択は、個社の問題であるし、企業によっては法的義務がないのならば払わない、というところもある。
FASFは、金融庁や設立支援団体から速やかな財政難の解消を求められた。FASFの小林正...
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