Q&Aコーナー 気になる論点(407) IASBのリスク軽減会計案(2)-概念フレームワークの定義を満たさない資産・負債の提案-
早稲田大学 大学院会計研究科 教授 秋葉 賢一
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Q 国際会計基準審議会(IASB)が2025年12月3日に公表した公開草案「リスク軽減会計‐IFRS第9号及びIFRS第7号の修正案」(コメント期限:2026年7月31日)では、金利改定リスク管理のために使用される金利デリバティブ(指定デリバティブ)から生じた累積損益の全部又は一部を、「財務報告に関する概念フレームワーク」(概念フレームワーク)における資産・負債の定義と整合しないものの、資産・負債とすることを提案しています。これはなぜでしょうか。 |
A
公開草案では、IASBの概念フレームワークが、財務報告の目的を達成するために、その諸側面から逸脱することが適切な場合があるとし、リスク軽減調整をその他の包括利益(OCI)とする代替案は、有用な情報を提供しないことなどから、その逸脱が正当化されうるとしています。
〈解説〉
公開草案(1)-リスク軽減調整の認識と測定
公開草案において、金利改定リスク(repricing risk)とは、金融商品のキャッシュフロー(CF)及び公正価値が、ベンチマーク金利に対する金利改定の時期や金額の差異により変動するリスクをいい(付録A、BC2項)、[図表1]のように主...
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