M&Aの経理実務を時系列で理解する 第7回 資本連結の暫定処理について
株式会社Stand by C 公認会計士 角野 崇雄
1.はじめに
第5回および第6回では、クロージングB/Sの確定および支配獲得日の整理について解説した。これにより、連結処理を行うための前提条件は一定程度整ったといえる。本稿では、その次のステップとして、資本連結の暫定処理について、実務の流れに沿って整理する。
M&Aを実施した後、買収した企業の識別可能資産及び負債に、企業結合日時点における時価を基礎として取得原価を配分するPPA(Purchase Price Allocation)の手続が必要となる。このPPAは企業結合日から1年以内に実施すれば良いため、PPAで無形資産(例えば、商標権、顧客関連資産)などの識別可能資産及び負債の時価評価が確定するまで買収した会社の純資産は確定せず暫定的な金額であるため、資本連結の処理も暫定的なものとなる。そして、PPAが終了し子会社の純資産額が確定した時に改めて資本連結の処理を行うことになる。今回は暫定処理について解説する。
2.資本連結仕訳
暫定処理について解説する前に資本連結について簡単に触れる。資本連結は、親会社が保有する関係会社株式(投資)と、子会社の純資産(資本)を相殺消去する処理である。たとえば、...
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