2026年6月の株主総会シーズンに向けて~機関投資家の動向とIR実務上の留意事項~
ジェイ・ユーラス・アイアール株式会社 シニアマネージャー 石井 勇斗
1.はじめに
本稿では、上場企業の2026年6月の株主総会シーズンに向けて機関投資家の概要を紹介するとともに、議決権行使基準の改訂動向やIRとコーポレート・ガバナンスに関する実務上の論点について解説する。
2.機関投資家と株主の議決権行使動向
機関投資家とは、主に顧客から預かった資金を運用する信託銀行、投資顧問会社、資産運用会社、保険会社、年金基金の総称である。日本国内の資金を運用する会社を国内機関投資家、海外を拠点に資金を運用する会社を海外機関投資家と称することが多い。年金積立金管理運用独立行政法人のような資産保有者をアセットオーナーと呼び、アセットオーナーからの委託により運用判断や議決権行使を行う者をアセットマネージャーと呼ぶ。本稿の「機関投資家」は主にアセットマネージャーを指す。
機関投資家の運用手法は大別するとアクティブ運用とパッシブ運用に区分される。アクティブ運用は市場指数(インデックス)を上回るリターンを目指して、アナリストやファンドマネージャーによる企業のファンダメンタルズ(業績や財務状況、株価等の基礎的条件)等の分析に基づき運用を行う手法である。一方で、パッ...
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