IFRSをめぐる動向 第175回 IFRS第16号「リース」適用後レビューの審議の状況

PwC Japan有限責任監査法人 公認会計士 前田 遥

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1.はじめに

本連載は、主に国際会計基準審議会(IASB)の月次会議における審議内容に基づき、IFRSをめぐる最新の動向を伝えることを目的としています。

IASBは2024年6月に、IFRS第16号「リース」(以下「IFRS第16号」という。)の適用後レビュー(PIR:Post-implementation Review)を開始しました。適用後レビューは、新しい要求事項の適用が財務諸表利用者、作成者、監査人及び規制当局に与えている影響が、新しい要求事項の開発時に意図されていたものであるのかどうかを評価することを目的として、以下の2段階で実施されます。

フェーズ1 IFRS会計基準に関係する団体及び関心のある関係者の幅広いネットワークを活用して、検討すべき事項を識別する。
フェーズ2 公開協議(public consultation)から受けたコメントを追加的な分析及び協議から収集した情報とともに検討する。

IASBはフェーズ1で識別した事項について関係者から情報を求めるために、2025年6月に情報要請「IFRS第16号『リース』の適用後レビュー」(以下「情報要請」という。)を公表しました。現在はフェ...