Q&Aコーナー 気になる論点(417) IASBによる規制資産・負債(2)-概念フレームワークとの関係-
早稲田大学 名誉教授 秋葉 賢一
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Q 国際会計基準審議会(IASB)が2026年5月27日に公表したIFRS第20号「規制資産及び規制負債」において、規制資産・負債は、収益費用の繰延べのため、概念フレームワークの資産・負債の定義や認識要件を満たさないとしているのでしょうか。 |
A
いいえ。IFRS第20号において、規制資産・負債は、IASBが2018年3月に改正した「財務報告に関する概念フレームワーク」(概念フレームワーク)の資産・負債の定義や認識要件を満たすことになるとしています。
<解説>
背景
2014年1月に公表されたIFRS第14号「規制繰延勘定」では、IFRSの初度適用の際に、従前の会計基準に従って規制繰延勘定残高(regulatory deferral account balance)を認識している企業が、IFRSへの移行時にその認識を継続することができるものとし(5項)、これによって包括的プロジェクトが完了するまで、その会計方針の大幅な変更を避けることができるとしていました(BC18項)。
規制繰延勘定残高とは、費用収益勘定の残高で、他の基準に従えば資産・負債として認識されないものの、顧客に請求できる料金を料金規制機...
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