Q&Aコーナー 気になる論点(418) IASBによる規制資産・負債(3)-減損との関係-
早稲田大学 名誉教授 秋葉 賢一
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Q 国際会計基準審議会(IASB)が2026年5月27日に公表したIFRS第20号「規制資産及び規制負債」では、規制資産に対して減損テストを要求しないとしていますが、なぜでしょうか。 |
A
IFRS第20号では、規制資産に対して、減損テストを要求すると複雑性が増す一方で得られる便益は限定的であるため、別個の減損テストを要求せず、IAS第36号「資産の減損」の適用範囲から除外することとしています。
<解説>
IFRS第20号の規制資産(1)‐定義と性格
IFRS第20号において、「規制資産」とは、規制上の合意によって創設された強制力のある現在の権利です。それは、既に提供した規制対象の財・サービスに係る合計許容報酬 ① の全部又は一部が、IFRS第15号「顧客との契約から生じる収益」により認識された収益にまだ含まれていないため、将来の期間に顧客に課金される規制料金を決定する際の増額によってもたらされます(付録A)。
規制資産自体はキャッシュを受け取る権利ではありません(BC28項)。しかし、IFRS第20号では、規制資産の回収(recovery)から生じる将来キャッシュ・フロー(CF)は、主に、企業が将来の...
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