新リース会計基準を早期適用したアズビルの取組み~IFRS導入を契機とした実務対応~

アズビル株式会社 IFRSプロジェクト  
 プロジェクトマネージャー兼経理部長 
 (現内部統制推進部 部長) 山崎 和久
 プロジェクト事務局長兼経理部グローバル会計推進グループマネージャー 
 (現内部統制推進部 副部長) 阿川 晃幸
新リース会計タスクリーダー兼グローバル会計推進グループ  
 (現経理部主計グループ) 功刀 偲

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アズビル(以下、「当社」)は、2027年3月期第1四半期より国際財務報告基準(IFRS)を任意適用するとともに、個別財務諸表において、新リース会計基準( 企業会計基準第34号「リースに関する会計基準」 )等を早期適用しています。本稿では、IFRS導入を契機に新リース会計基準を早期適用した当社の取組みをご紹介します。本稿が各社の実務対応の参考となれば幸いです。

なお、文中意見にわたる部分については、個人的な見解によるものであることを予めお断りしておきます。

1.早期適用の背景と目的

当社のIFRSの任意適用は、事業環境の変化を捉えたグローバル成長と海外事業拡大を支える事業基盤を整備し、国際的に比較可能な情報開示と迅速な業績管理を通じ、単なる基準統一にとどまらないグループ全体のインテグレーションを進め、経営の透明性向上と企業価値の最大化を図ることなどを目的としたものです。

IFRS任意適用の背景には、海外投資家の拡大を見据え、国際会計基準に準拠した会計対応の必要性が高まったことなどがありました。

こうした流れの中で、新リース会計基準を早期適用した背景には、実務負担の軽減を図る狙いがありました。IFRS第...