経理の1年 【ミドル編】5月

IS経理事務所 代表 葛西 一成

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はじめに

本連載では、事業会社で働く経理パーソンの1年を追っていきます。 前回(No.3761・23頁) では、新たに取得した子会社の対応に追われる主計課リーダーの増岡さんに代わり、親会社本体の税金・税効果会計の計算主担当を急遽引き継ぐことになった青山さんの姿、そして改修した連結パッケージについて寄せられる問い合わせの対応に苦労する様子をお伝えしました。

そして今回は、期末決算がいよいよピークを迎える5月の経理部の姿をお伝えします。ようやく締まったはずの単体決算に思わぬ修正が入り、税金・税効果会計の計算のやり直しに落胆する青山さん。ゴールデンウィークの休日出勤、決算短信の開示後も息つく暇なく迫ってくる会社法の計算書類の期日...。上場企業経理の5月がどれほど慌ただしいものか、その実情をご紹介します。

それでは、期末決算のピークを駆け抜ける青山さんの姿をお楽しみください。

1.単体決算の修正に落胆する

主計課の松山課長や、リーダーの増岡さんのサポートを受けながら、青山さんは何とか親会社ES電機単体の税金・税効果会計の計算を終えようとしていました。

すべての加算減算項目について、金額とそれに紐づく証跡との照合...