ニデックの会計不正と会計監査人の考察 <後編>

 公認会計士・公認不正検査士 安福 健也

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【目次】

掲載号
1.ニデックの会計不正の内容
(1)会計不正の区別
(2)会計不正の概要
(3)会計不正の手法の類型化
(4)手法の類型別会計不正の内容
(5)会計不正の手法(総括)
(6)会計不正が発生し、また解消されなかった原因
前号
No.3766
2.ニデックの会計監査人
(1)PwC京都による対応
(2)PwC Japanによる対応
(3)会計不正に対する対応の変化
(4)PwC京都はなぜ会計不正を見抜けなかったのか
本号
3.経営者不正を防止するための内部統制およびガバナンス体制
(1)ニデックの事例から学ぶこと
(2)今後の制度改正への期待

2.ニデックの会計監査人(監査法人)

ニデックの会計監査人であるPwC Japan有限責任監査法人(以後、PwC Japan)は、2023年12月にPwC京都監査法人がPwCあらた監査法人と合併して誕生した。

以降では、合併前のPwC京都監査法人(以後、PwC京都)と合併後のPwC Japanに区分して、それぞれの会計不正への対応を考察する。

(1)PwC京都による対応

ニデックグループにおける会計不正の直接の対応は、国内外を問わず、主にグループの内部監査部門が行っている。内...