大変なときほど、今できることをやる【マネジメント倶楽部・人生を照らす銘言&箴言】

このコラムは『マネジメント倶楽部』2019年7月号に掲載されました。

「大変なときほど、今できることをやる」
ー村木厚子氏(元厚生労働事務次官)


郵便不正事件(2009年)で逮捕・起訴されるも、その後、無罪が確定し、復職後に女性2人目の厚労省事務次官に上りつめた。大阪拘置所での164日間の勾留中、連日にわたり厳しい取り調べを受け、心が折れそうになった。そんなとき救われたのが天台宗大阿闍梨の酒井雄哉氏の「一日が一生、と思って生きる」「千日は、ただその繰り返し」といった言葉だった。
 「今を大切に生きる」ことは、村木氏自身、仕事や子育てに悪戦苦闘する中で培った生き方でもあった。突然、無理難題が襲ってきても、「今できることだけをやる」ことに集中した。
 「私はやるべきことを書き出し、『今、できること』をリストアップしていました。今できること、その次の段階で手が打てること、もっと後でしかできないことに分けると、実は、今この瞬間にできることはそんなに多くないことが分かるんです。そして、それにただちに手をつけてみる。できることをやり始めると、不思議と気持ちは落ち着きます」
 拘置所でも同じことをやるように努めた。「なぜ逮捕されたんだろうと嘆いても仕方がない。どうしてこんなところにいるんだろうと泣いてみても、拘置所を出ることはできない。では今、手をつけられることはなんだろう、まずは取り調べを乗り越えるために体調管理をしっかりしよう、とそんなことから始めた」と語る。
※参考文献『あきらめない』(村木厚子著、日経BP社)


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