2024/12/18 14:30
「103万円の壁」の引上げ 国民民主が協議打切り
自民党、公明党、国民民主党の3党による税制改正に関する協議が12月17日に開催された。6回目となる協議では、いわゆる「103万円の壁」の引上げ幅を巡り議論する予定だったが、自公両党から新たな提案が示されなかったことから、国民民主党は「話にならない」、「(協議は)打ち切り」とし、当初1時間の予定だった協議を大幅に切り上げて会議室を後にした。
協議終了後、記者団の取材に応じた自民党の宮沢洋一税調会長は「古川税調会長から『今回は何か新たな提案はありますか』と聞かれ、前回グリーンに来ていないという話だったから『交渉ができるようなグリーンがどこにあるのか教えてください』と申し上げた」と述べた。これに対し、国民民主党側は「新たな提案がないならこれ以上協議はできません」と語った。
自公国3党による協議が今回打ち切りになるかについては、「協議なので考えていることを全部お伝えしているわけではない。お互い妥協する点があるかどうかをご相談したい」とした上で、「相手があることなので席を立たれて、これで協議なしとならないとも限らないが、ぜひなんとか協議を続けたい」と求めた。
令和7年度税制改正大綱のプロセスについては、予算を年内に編成する必要があることから、宮沢会長は「今週中には最終的に決定しなければならない」と述べた。