2025/12/19 10:40
「年収の壁」178万円に引上げで合意、本日決定の与党大綱に反映
高市早苗総理(自民党総裁)と国民民主党の玉木雄一郎代表は12月18日、国会内で会談し、所得税の「年収の壁」を現行の160万円から178万円に引き上げることなどについて合意した。合意書では、納税者の約8割をカバーするように手取りを増やすと明記した。
また、所得税の人的控除のあり方について、給付付き税額控除など新たな制度の導入を念頭に、3年以内に抜本的な見直しを行うとしている。高校生の扶養控除についても当面、維持するとしたほか、全ての業種に対し、建物を含む広範な設備を対象とする即時償却・税額控除に加えて、繰越控除を認める大胆な設備投資減税を導入することを示した。
そのうえで、これらの施策の実現のために必要となる令和8年度税制改正法案及び令和8年度予算について年度内の早期に成立させることを確認した。

党首会談後の4党税調会長会談でも合意
党首会談後に同日、自民党と日本維新の会及び国民民主党と公明党の4党税調会長による会談が行われた。4党は、令和8年度税制改正で「年収の壁」の178万円への引上げなどの対応を合意した。
令和8年度与党税制改正大綱は本日決定する。
