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[全文公開] マイナポイント

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7月1日からマイナポイントの申込みが始まった。6月末までのキャッシュレス決済のポイント還元事業終了後の消費活性化策として期待され,7月12日時点の予約件数は約210万件に上るという。

国のマイナポイント事業の予算額は約2,500億円で,先着4,000万人が対象となる( №3589 )。マイナンバーカードの取得者はキャッシュレス決済サービスを1つ選び,令和2年9月から令和3年3月までチャージ等することで5,000円を上限に25%のマイナポイントが付与される。

電子マネー,QRコード,クレジットカード,プリペイドカード等を扱う100社を超える決済事業者が登録済み。マイナポントとは別に,独自のポイントを上乗せする決済事業者も見受けられ,早くも利用者の争奪戦が繰り広げられているようだ。

マイナポイントを利用するには,①マイナンバーカードの取得,②マイキーID(8桁の英数字の設定,③決済サービスの選定が必要となる。所得税の確定申告等で利用できるe-Taxはもちろん,コロナ禍における特別定額給付金のオンライン申請でも注目されたマイナンバーカードは,申込みから取得まで通常1か月程度を要するという。

ここで留意したい点は,マイナンバーカードの取得時に市区町村の窓口で登録した4桁の暗証番号を失念しないこと。e-Taxで電子申告する場合と同様に,マイナポイントの申込み時に暗証番号の入力ミスが3回連続で続くと,不正防止のためロックがかかる。再び窓口へ出向き,パスワードの再設定が必要となるからだ。

なお,マイナンバーカードと連携したキャッシュレス決済サービスを利用する際には,支払先へマイナンバーカードを提示する必要はない。