交際費課税が創設されたのは昭和29年です。当時は、役員や使用人に対する給与や旅費、交際費等として支給されたり、事業関係者が必要を超えた接待をする風潮があり、「社用族」という言葉が生まれたのもこの頃でした。

このため、税制調査会の答申により、「他の資本蓄積策と並んで法人の交際費等の濫費を抑制し、経済の発展に資するため」に交際費課税を創設したのです。しかし、現在のように、企業の支出する交際費額が巨額であるという実態のなかでは、「企業の交際費支出の状況及びこれに対する強い社会的批判に顧りみて」（税制調査会）という理由になっています。………