ちょっと役立つワインの小話 第6回 ワインの味を決めるグラスの形の話

日本ソムリエ協会 ワインエキスパート/ワイン検定講師 佐久間 裕輝(米国CPA)

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前回( No.3207 )に引き続き,もう少しワイングラスのお話をします。今回は"家飲み"でワインを楽しむための自宅用グラスの選び方です。

ブドウの品種やワインのタイプに応じて様々なグラスがあるということは前回お話をしましたが,さすがにご自宅に色々なグラスを揃えようと思っても,そうはいきません。何故なら,

・収納スペースの確保(結構,収納泣かせな形状です)

・コスト(標準的なタイプでもそこそこのお値段です)

・割れやすい(なんせ薄いし細いので)

そこで,これだけ揃えておけばOKとなる4タイプのグラスを御紹介します。

1.シャンパン フルート型

縦に細長く泡立ちが映える。とにかく泡系はこれで。

2.ボルドー型

背丈も横幅も口の開き方いずれも大きいチューリップ型。酸味や渋味がしっかりとした骨格のある赤はこれ。

3.ブルゴーニュ型グラス

ボウルの横幅はゆったりとしている。香り高い赤はこれ。

4.白ワイン型

オーソドックスな形状で万能型。比較的軽めな赤にもOK。

1は言うまでも無く,泡用なのでシャンパンをはじめ,カヴァやスプマンテなどを立ち上る泡をみながら楽しみましょう。そして2,3,4のタイプです。型の名称より飲むタイプが...