平成27年６月29日に開催された第314回企業会計基準委員会では，（1）2015年７月開催会計基準アドバイザリー・フォーラム（ASAF）への対応，（2）修正国際基準の公表について（公表議決），（3）IFRS第15号「顧客との契約から生じる収益」の概要及び主な論点の検討並びにFASB及びIASBの公開草案へのコメント対応，（4）繰延税金資産の回収可能性に関する事項を除く実務指針の移管について審議が行われた。

（1）については，2015年６月に開催されたIFRS財団評議員会においてASBJがASAFの第２期メンバーに再任されたことなどの報告が行われた後，７月開催のASAF会議における議題のうち，概念フレームワーク関係でEFRAGが提出したペーパー「純損益かOCIか」とIAS第37号「引当金，偶発負債及び偶発資産」の改訂のためのリサーチ・プロジェクトに対する発言案の検討が行われた。

（2）については，第305回企業会計基準委員会以後の検討状況（IFRS財団の著作権に関する事項，適用時期の見直し，主な修正点）の説明が行われた後，公開草案を再度公表する必要性の検討が行われた。その後，最終基準の公表に...