平成27年11月20日に開催された第324回企業会計基準委員会では，（1）基準諮問会議からの提言，（2） IASB公開草案「財務報告に関する概念フレームワーク」へのコメント対応，（3）2015年12月開催の会計基準アドバイザリー・フォーラム（ASAF）への対応，（4）IFRS財団意見募集「体制及びその有効性に関する評議員会のレビュー：レビューにあたっての論点」へのコメント対応，（5）IFRS適用課題対応専門委員会における検討状況，（6）公開草案「繰延税金資産の回収可能性に関する適用指針（案）」に寄せられたコメントへの対応及び税効果会計に適用する税率に関する取扱いの検討，（7）収益認識基準の開発に関する意見募集ついて審議が行われた。

（1）については，野崎邦夫基準諮問会議議長から11月12日に開催された第25回基準諮問会議に関する報告が行われ，①公共施設等運営権に係る会計上の取扱いと②確定給付企業年金の新たな仕組みである「リスク分担型DB（仮称）」に係る会計上の取扱いが新規テーマとしてASBJに対して提言された。また，親会社が日本基準，国内子会社がIFRSを適用している場合の実務対応報告第...