資本連結入門 第9回:その他の論点(段階取得,持分法から連結への移行,間接所有)
公認会計士 飯塚幸子
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皆さんこんにちは!公認会計士の飯塚幸子です。資本連結入門の第9回目の講義をはじめます。
前回は子会社株式を全部または一部売却して連結除外となった場合の,連結消去・修正仕訳を確認しました。まずは前回の確認問題を見ていきましょう。
1.前回の確認問題の解答
【確認問題】
以下の前提条件に基づいて,X1年3月期の連結精算表を示しなさい
(前提条件)
・P社はX0年3月31日に80%(160)を出資してS社を設立し,連結子会社とした
・S社は,出資額200を資本金として処理した
・S社のX1年3月31日の資本は,資本金200,利益剰余金200(全額当期純利益)であった
・P社はX1年3月31日に,S株式の70%を300で外部に売却し,持分比率が10%となったため連結除外とした
【解答】
(連結消去・修正仕訳)
・開始仕訳(支配獲得時の仕訳)
資本金 200 | / | 子会社株式 160 |
非支配株主持分 40 |
・当期純利益の按分
非支配株主損益 40 | / | 非支配株主持分 40 |
※ 200×20%=40 |
・連結除外(一部売却)の仕訳
子会社株式 160/資本金 200非支配株主持分 80連結除外に伴う剰余金減少高 200子会社株式売却益 140連結...
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