連結キャッシュ・フロー計算書の作り方 第4回 営業活動によるキャッシュ・フロー(2)

 株式会社ラウレア 代表取締役/公認会計士 飯塚幸子

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皆さんこんにちは!公認会計士の飯塚幸子です。「連結キャッシュ・フロー計算書の作り方」セミナー第4回目の講義を始めます。

今日は,間接法による営業活動によるキャッシュ・フローの表示内容の続きを見ていきます。まずは簡単に前回の復習をしておきましょう。

1.営業活動によるキャッシュ・フローの区分

間接法による営業活動によるキャッシュ・フローの区分では,税金等調整前当期純利益に以下の項目を調整することにより,小計欄にて営業活動によるキャッシュ・フローの金額を表示します。

・非資金損益項目
・営業活動に係る資産及び負債の増減
・「投資活動によるキャッシュ・フロー」及び「財務活動によるキャッシュ・フロー」の区分に含まれる損益項目

その後,小計欄の下で以下の項目を記載し,営業活動によるキャッシュ・フローの金額を表示します。

・利息及び配当金の受取額(「投資活動によるキャッシュ・フロー」でもよい)
・利息の支払額(「財務活動によるキャッシュ・フロー」でもよい)
・法人税の支払額
・投資活動及び財務活動以外の取引によるキャッシュ・フロー
(例:災害による保険金収入,損害賠償金の支払,巨額の特別退職金の支給など)

実際の表示は【図...