在外子会社の連結 第5回 資本連結(追加取得時の仕訳)
株式会社ラウレア 代表取締役 公認会計士 飯塚 幸子
はじめに
皆さんこんにちは! 公認会計士の飯塚幸子です。「在外子会社の連結」第5回の講義を始めます。
前回は在外子会社を連結する場合の支配獲得後に必要となる連結仕訳を確認しました。今回は,在外子会社株式の追加取得時に必要となる連結仕訳を見ていきたいと思います。
それではさっそく始めていきましょう。
まずは,連結財務諸表作成における,子会社株式の追加取得の基本的な考え方を確認しておきましょう。
ある会社の支配を獲得した時点から当該会社は当社の子会社となり,連結財務諸表に含める必要があります。その後,子会社株式を追加取得することにより,子会社に対する親会社の持分が増加し,その分,非支配株主の持分が減少します。このとき,増加した親会社持分(追加取得持分)と追加投資額との間に生じた差額は,資本剰余金として処理します。それでは,必要となる連結仕訳を確認しておきましょう。
(連結仕訳イメージ)
<ステップ1>
親会社持分が増加し,非支配株主持分が減少
非支配株主持分 | XXX | / | 親会社持分 | XXX |
<ステップ2>
増加した親会社持分と追加投資額を相殺
親会社持分XXX/子会...
- 経営財務データベースで続きを読む
-
無料 2週間のお試しはこちら
すぐに使えるIDをメールでお送りします