ミニファイル オプションの付与と「重要な権利」

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収益認識に関する会計基準案では,「特定の状況又は取引における取扱い」として「追加の財又はサービスを取得するオプションの付与」に関する会計処理が示されている。具体的なオプションの例としては,販売インセンティブ,契約更新オプション,将来の財またはサービスに対するその他の値引き等が挙げられている。

この点,当該オプションが,契約を締結しなければ受け取れない「重要な権利」を顧客に提供すると判断される場合には,当該オプションは履行義務として識別され,「将来の財又はサービスが移転する時」あるいは「当該オプションが消滅する時」に収益を認識することとなる。これは,顧客は実質的に将来の財またはサービスに対して,企...