ミニファイル 有償支給取引の取扱い

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企業(支給元)が,原材料等(支給品)を外部(支給先)に譲渡し,支給先で加工後,その支給先から支給品を購入する場合がある。こうした取引は一般的に,有償支給取引と呼ばれている。

収益認識基準においては,公開草案の段階では[設例32]として,この有償支給取引に関する会計処理が例示されていた。この設例について意見募集では,多くのコメントが寄せられた。「支給品を支給元が結果的に再び購入しているという,生産プロセス全体における一部の事実のみをもって,有償支給取引が買戻契約に該当すると一律的に認定することは,取引の経済的実態を踏まえていない」,「有償支給取引には様々な契約形態があると考えられるため,画一的な整...