経理のためのエクセル実践講座 第2回 3つの場面を効率的につなぐデータベース~作る有形編1
管理会計ラボ株式会社 代表取締役・公認会計士 梅澤 真由美
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1.はじめに
前回は( No.3363 ),「作る」,「使う」,「見せる」の3場面のお話をしました。エクセルの典型的な生涯には,これらのイベントがあるという内容です。「自分が作ろうとしているエクセルはどの場面を目的にしているのか」を明確に意識することを強くおすすめしました。
今回は,この考え方をもとに,具体的なエクセルの活用の仕方をお話しします。とくに,私たちの業務と切っても切り離せない会計システムとの関わり方を押さえることが重要です。それでは,一緒に考えていきましょう。
《今後の予定》
回 | 主なテーマ |
1 | エクセル活用の3つの場面 |
2 | 3ステップ構造 |
3 | ファイル,表,セル,セルの表示 |
4 | コントロールとチェック |
5 | 関数 |
6 | なぜ無形テクは大切か |
7 | 使われるエクセルの要件 |
8 | 一般的な見せるエクセルの理想形 |
9 | 仕組みとの関係 |
10 | 経営者への報告の仕方,他部門の場合 |
11 | マクロ,RPA |
12 | チームでの取り組み |
2.3つの場面とエクセル
「作る」,「使う」,「見せる」の3場面ごとの目的を意識して,エクセル資料を作り分けるということはとても重要です。なぜなら,目的が違えば,押さえるべきポイントも変わるからです。
例えば,会計システムから出力した...
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