ミニファイル KAM早期適用の決定権者

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「監査上の主要な検討事項」(KAM)の早期適用は,2020年3月期から始まる。早期適用を決定,もしくは前向きに検討している会社もある一方で,未だ方針を検討中の会社もあることだろう。監査人に対しては7月に,日本公認会計士協会から「『監査上の主要な検討事項』の適用に向けて」との会長声明が発出され,「早期適用を検討中の監査人は,会社の経営者および監査役等と協議し,一層の準備を進める」ことが要請されている。

そもそも,KAMの早期適用を決定するのは会社の執行側,監査役等,監査人のうちの誰なのか。6月に日本監査役協会が公表したQ&A集(前編)には,「早期適用は,会社の執行側と監査役等が...