ミニファイル 見積開示基準の適用

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企業会計基準委員会(ASBJ)は本年3月,「会計上の見積りの開示に関する会計基準」を公表した。強制適用は2021年3月期から。当年度の財務諸表に計上した金額が会計上の見積りによるもののうち,翌年度の財務諸表に重要な影響を及ぼすリスク(有利・不利の双方を含む)がある項目における会計上の見積りの内容の開示を求めている。

「何を開示すれば良いのか」が焦点になるが,同基準では個別具体的な項目が求められているわけではない。企業によってどの見積りが不確実性の程度が高いかは異なると考えられるため,あくまで包括的な定めとなっている。基準の審議の過程では,投資家側から賛同する旨の意見が出た一方,企業側からは「何を...