年頭所感《公益財団法人 全国法人会総連合 会長 小林 栄三》

公益財団法人 全国法人会総連合 会長 小林 栄三

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令和3年の年頭にあたり,謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

「経営財務」の読者の皆様には,日頃から法人会の活動にご理解とご支援を賜り,厚く御礼申し上げます。

昨年は,世界中が新型コロナウイルスとの闘いを強いられた一年になりました。今年もまずはウイルスを制御し,共存できる状態にすることが世界の共通課題となります。叡智が結集されてワクチンの早期普及が実現し,夏には安全安心のもとで東京オリンピック・パラリンピックが盛大に開催されることを切に願っています。

そして今年は,密を避ける生活スタイルや,デジタル技術を活用した新製品・サービスが利活用されるといった「ウィズコロナ」の新しい経済社会の構築が本格的に始まる年にもなるでしょう。デジタル庁の創設も行われ,官民を挙げた新しい日常への取組みが進められることとなります。また,欧州を中心に環境問題への対応が広がり,企業にとってはコスト負担が増える一方で,技術力の高い日本企業には新たなビジネスチャンスが生まれるのではないでしょうか。

こうした情勢の中で,私たち法人会は,「税のオピニオンリーダーたる経営者の団体」として,コロナ拡大の深刻な影響や自然災害による被害の...