2021年３月期から会計上の見積りの開示に関する会計基準が適用されている。同基準では，「当年度の財務諸表に計上した金額」が会計上の見積りによるもののうち，「翌年度の財務諸表に重要な影響を及ぼすリスクがある項目」の内容について,「財務諸表利用者の理解に資する情報」の開示が求められる。

前期，各社は追加情報で新型コロナが会計上の見積りに与える影響を開示した。企業会計基準委員会の要請に従ったもので，会計上の見積り開示の先取りといえる。ただし，多くが影響の有無にとどまった。本年３月期は，新型コロナが自社に重要な影響を及ぼす場合，見積り開示基準により開示する。追加情報と比べ，内容に変化はあるだろうか。

阪急...