IFAC サステナビリティ報告、日本は関連会社による保証が顕著

各国のサステナ保証状況などを調査
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国際会計士連盟(IFAC)は6月23日,「サステナビリティ保証の現状(The State of Play in Sustainability Assurance)」とする調査資料を公表した。サステナビリティ報告がグローバルに進展している今,「保証」が果たす役割にも注目が集まっている。こうした中,IFACがサステナビリティ報告を巡る動向を調査。保証をはじめ,使われている基準,保証サービスの提供元,異なる法域による実務上の違いなどが明らかに。日本では,監査法人の関連会社による保証の割合が大きいことなどが示されている。

保証の割合,報告体系,基準など

本調査は,IFACがESG情報(サステナビリティ情報)の保証に関する現在の市場慣行を把握するために行われた。22の法域・1,400社を対象に,2021年3月時点の時価総額などを踏まえて調査している。

今回明らかになったポイントは以下の通り。

・91%の企業が,ある程度のサステナビリティ情報を公表

・そのうち51%のサステナビリティ情報に,ある程度の保証が付けられている

・保証業務の63%は監査法人または関連会社によって行われた

国際的には,サステナビリティ報...