JICPA 第55回定期総会を開催,中小監査事務所の支援を強化へ

倫理委員会でも外部有識者の意見の取り入れを
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日本公認会計士協会(JICPA,手塚正彦会長)は7月15日,第55回定期総会を開催し,帝国ホテルで記者会見を行った。当日は,会則等の一部変更に関する審議などを行い,審議した議案のすべてが承認された。

中小監査事務所が対応すべき課題に支援

記者会見の内容は,以下の通り。

①第55回定期総会について

②最近の協会,業界の主な動向について

③日本公認会計士協会SDGs宣言の公表について

上記①では,決議事項について説明があった。決議事項のうち,会則等の一部変更に関しては次の2つ。

・倫理委員会有識者懇談会設置に係る会則の一部変更

・中小監査事務所連絡協議会設置に係る会則の一部変更

前者は,倫理委員会の附属機関の設置を可能とする規定を追加するための改正。倫理規範の策定・改正等に関して,外部有識者の参画により,広くパブリックの見解を得ることが目的だ。後者は,中小監査事務所連絡協議会を会則で定める属性別の協議会とする改正。監査環境の複雑化,監査におけるITの利活用やIPO監査など,中小監査事務所が対応すべき多くの課題に対しての支援の強化を図る。同協議会は,規定上の組織ではないが,2006年以降,監査事務所および監査...