JICPA 倫理規則改正に外部有識者の意見も取入れ

個別規定の見直しを検討
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日本公認会計士協会(JICPA,手塚正彦会長)は8月25日,第1回倫理委員会有識者懇談会準備会合(6月29日開催)と,第69回倫理委員会(7月12日開催)の議事要旨等を公表した。有識者懇談会は7月のJICPA定期総会で設置が承認されたもので,外部からの意見を得て議論の透明性向上を図る。倫理規則の改正へ向け,個別規定の見直しなどを行っている。

第1回の議事公表

JICPAは職業倫理規範の審議を行うために倫理委員会を設置している。本年7月の定期総会では,倫理委員会の附属機関「倫理委員会有識者懇談会」を設置するため,会則の一部変更が決議された( No.3516・5頁 )。同懇談会は外部有識者で構成され,倫理委員会の審議の前段階において意見を広く得ることが目的。これまでも倫理委員会には外部有識者が参画していたが,新たに外部有識者のみで構成される同懇談会を設置し,議論の透明性向上を図るという。

検討テーマは倫理規則の見直しだ。現行の倫理規則は,「独立性に関する指針」,「利益相反に関する指針」など4つに分かれ,複雑でわかりにくいとの指摘があった。加えて国際会計士倫理基準審議会(IESBA)が2018年4月に...